あなたは、歯医者さんに関して、こんな思いをしていませんか?
「ちゃんと歯を磨いているのに、何でまた虫歯になるの?」
「なんで、何回も通わないといけないの? 短期間でできないの?」
「どうしていつも、『保険にしますか、自費にしますか』って聞くの?」
「歯石を取った方が良いと言うけど、意味あるの?
終わっても、『また来て下さいね』と言うけど、何で?」
こういうお気持ち、よく分かります。
私も歯医者になる前までは、同じ気持ちでした。
学校で歯の検診があって、紙に『虫歯があります。
歯科医院に行って治療して下さい。』と書いてある。
正直、行きたくないなぁ。部活もあるし、まして痛くもないし。めんどくさいなぁ。
そんな感じでした。

もしかすると、あなたは、子供の時に、無理矢理押さえつけられて、泣きながら治療されたことはないですか?
それがトラウマになってませんか?
そうすると、『歯医者なんてイヤ!』『怖い!』
と思うのも分かります。
(ちなみに私は、子供の時に、眼科で「よく視えないから、もっと目を開けなさい!」と怒られ、無理矢理目を開けさせられたので、眼科に行くのに抵抗があります。)
そんな気持ちを持ったまま、痛くて我慢できなくなって、必死の思いで歯医者さんに行くと、
「虫歯ですね。治療しときますね。」
「保険の治療でいいですか。それとも金属が見えてイヤなら自費になりますけど白い物もありますよ」
「あ、歯石がついていますね。歯石を取りましょう」
「それでは、また来て下さいね」
こんな状態の繰り返しではないですか。
これでは、歯医者さんに対して、
『何で虫歯になるのよ?』、
『何で何回も行くの?』、
『早く終わらないかなぁ』、
『保険と自費の違いは何なの』
『歯石は取らないとだめなの?』
・・・などなど、色々な思いが出てくるのは当然だと思います。
それは、戦後からの復興と経済が発展することで、国民生活が豊かになり、どこの家庭でも、甘いものが十分買えるようになった結果、昭和30年代後半〜50年代前半まで、『虫歯の洪水』という時代があったからなのです。
もうそれは、ただただ治療するのみの時代です。
ですから、説明する時間や、子供の感情に配慮する暇もないくらいに歯医者さんの待合室では、患者さんであふれかえっていたのです。
この当時の人達が、今の60歳代から30歳代の人たちですから、
日本の中心を担っている人たちは、みんな歯医者嫌いになっているということになります。
成人の80%は歯周病になっているというのもうなずけます。
ですが、
歯医者さんが、きちんと
「歯の治療」について説明していれば、
歯医者さんが、きちんと「歯の健康」について説明していれば、
『歯医者なんてイヤ!』『怖い!』『本当に痛くてガマンできなくなるまで虫歯を放っておく』
という気持ちにはならなかったかもしれません。

これからの時代は『予防』の時代です。
歯科先進国では、20年以上前から『予防』は始まっていて、成功しています。
日本でも『予防』を広める必要があります。
ですが、それには、かなりの高い壁があります。